!!!(チックチックチック)直撃インタビュー!
2006年12月7日 (木)
2007年1月に待望のニュー・アルバム『Myth Takes』をリリース&来年3月にはジャパン・ツアーも決定!ということでプロモーション来日中のヴォーカル、Nic Offerに先日直撃インタビューしてまいりました!!あの、!!!でもひときわ目立つ独特のパフォーマンスでお馴染みのNicとお話できるとは…!!!
いちファンである、非常〜に興奮&緊張した我々を前に終始リラックス・ムードのNic。しかし!質問にはひとつひとつ丁寧に答えてくれました。
今回のインタビューではHMVが最初の掲載となります!
では早速どうぞ!
Interview with Nic Offer (!!!)
■ ニュー・アルバム完成おめでとうございます。
多くのファンが待ち焦がれた今回のアルバムですが作り終えた現在の心境はいかがですか?
N: とりあえずホッとしているよ。
物凄く嬉しいし、想像以上に大変だった。メンバー同士でケンカもしたしね。 レコーディングの最中は早くレコーディングを終わらせて、こうしてインタビューを受ける瞬間を待ちわびていたよ。とりあえずホっとしているね。
■ メンバーが8人もいると大変そうだけど意見はどうやってまとめているの?
N: 確かにまとめるのは難しいね。ただ8人全員がアイデアや意見を出して、その中から最終的にいいアイデアを採用するから必ずいいものが出来上がる。どうしても通したい意見は必ず皆を納得させる最高のものでなければならない。8人分のアイデアがあるから、それだけいいものが残るんだよ。
■ 『Myth Takes / ミス・テイクス』というアルバム・タイトルがとても印象的ですが、どのような意味が込められているのでしょうか??
N: “Myth Takes”と“Miss Take”の言い方の間違いともかけているんだけど、曲の内容としては人生や日常とかでもよく起こる、音楽やアートもそう、失敗や間違いからクリエイティブなエネルギーを生み出すこともあるから、それとかけているんだ。
■ ジャケットのアートワークがとても幻想的ですね。
N: 僕が描いた訳じゃないから詳しくは解説できないけど、基本的には神話の『ノアの方舟』をモチーフにして!!!流に解釈したものなんだ。さっき言った“Myth Takes”と“Miss Take”の話みたいに、ノアの方舟を!!!バージョンの間違いみたいなものともかけていて、神話に基づいているけど全て!!!に繋がっていて、ジャケットも曲も!!!流にしているんだよ。
■ アルバム発売を待ちきれないリスナーのために、今回のアルバムがどのような作品に仕上がっているか教えてもらえますか?
N: 前作よりもっと深みがあって、もっと完成されていて、もっと内容が濃い。期待以上の作品に仕上がっているよ。
■ 前回のアルバムではMaurice Fultonがミックスで参加していましたが、今作は誰かと共同作業を行いましたか?また共演してみたいミュージシャンはいますか?
N: 今回プロデュースやミックスは!!!のベーシストのジャスティンが担当したんだ。アウトハッドのプロデュースも彼が手掛けたし、過去の!!!の作品もほとんど彼が手掛けている。今彼のプロダクションはノリにノっているし、一番最高のところにまできているから今回のプロデューサーはジャスティン以外に居ないな、と思ったんだ。今後共演したいアーティストとかは特に考えてないよ。今後リミックスをリリースする際の候補をジャスティンが選んでいる最中だよ。
■ 貴方たちの活動拠点であるニューヨークという土地は昔から色んなジャンルの音楽がクロスーオーヴァーしていますが、現在のシーンとしてはどのような状況でしょうか? 気に入っているアーティスト/バンドはいますか?
N: ニューヨークは昔から様々な違う要素が入っているのが面白いし、今もそれは健在でNYには常に全てがあるといった感じ。 演っている人、聴いている人、住んでる人はやはり、他の地域に住む人たちよりもっと知っているし、NYに住んでいるだけで全体的に音楽のレベルは上がっていく。そして今現在も常に先へと進んでいる。今もシーンは活気付いているよ。
気に入っているアーティストは、ディヴェンドラ・バンハート、ジョアンナ・ニューサム、アニマル・コレクティヴ、ブラック・ダイス、DFA…DFAがリミックスしたブルース・エクスプロージョンは凄く良かったね!
■ 日本では今月末から公開になるのですが映画『American Hardcore』はご覧になりましたか? 影響を受けたハードコア・バンドやレコードなどがあったら教えていただきたいのですが。
N: いや観てないけど、どんなバンドが出ているの?
■ マイナー・スレットとかブラック・フラッグとかですね。
N: マイナー・スレットやバッド・ブレインズはもちろん好きだったよ。
ブラック・フラッグはヘンリー・ロリンズが入るまで。やっぱりそこら辺の速くて激しい、強烈なパンクが好きで影響は凄く受けたよ。他にはVoidやライツ・オブ・スプリング、ネイション・オブ・ユリシス…中でもフガジには最も影響を受けたよ。フガジのギグには初めて行ったときは何でマイナー・スレットの曲を演らないんだ、と思ったけどすぐに間違いに気がついたよ(笑)。でもライヴとしては最高だった。
■ ライヴ・パフォーマンスがとても激しくてエネルギッシュですよね?あの動きの原動となるものは?
N:こういうふうにライヴを演ろうと考えるのではなく、とりあえず持っているものを全て出し切る、という考えでステージに立っている。あとは音楽に付き動かされるだけだよ。メンバーによっては、ライヴ5分前まで気絶したように眠っていることもあるけど(笑)みんながライヴが始まった瞬間に、この1時間だけはステージに上がって全てをやり切る。という思いでライヴに挑んでいるね。
■ 日本のファンにメッセージをお願い致します。
N: さっきのインタビューでも同じ事を訊かれたんだけど、全然何も思い浮かばないんだよね(笑)。
だからメッセージはなし(笑)!自分で考えてくれ!!
協力:BEATINK
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いかがでしょうか!?
ひとつの質問に対して、多くを語ってくれたNicはさすがの引き出しの多さ!
!!!のルールなきオリジナリティに溢れたサウンドはこんなクリエイティブで柔軟な発想をしたメンバー8人で作られているんだと実感いたしました!!
そして新作『Myth Takes』は前作『Louden Up Now』を超える出来上がりとのことですから、鼻息荒く期待して日本先行発売の1月24日まで待つといたしましょう!!!
●!!!とNicのディスコグラフィー●
左から:『Myth Takes』(07)、『Live! Live! Live!』(04)、『Louden Up Now』(04)、『Chk Chk Chk: !!!』(04)、Yah Mos『Undefeated』(01)
左から:Out Hud『Let Us Never Speak Of It Again』(05)、Out Hud『S.t.r.e.e.t.d.a.d.』(03)
●関連商品!!!●
左からDevendra Banhart『Cripple Crow』、Joanna Newsom『Ys』、Animal Collective『FeelsBlack Dice『Broken Ear Record』、Dfa『Dfa Remixes: Chapter Two』
!!! Live in Japan 2007 TOKYO 2007/03/02/FRI @ SHIBUYA O-EAST OSAKA 2007/03/03/SAT @ SHINSAIBASHI CLUB QUATTRO NAGOYA 2007/03/05/MON @ NAGOYA CLUB QUATTRO 企画制作:BEATINK / SMASH |
ソールド・アウト必至!!!
新作『Myth Takes』情報